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伊勢神宮とは何かその歴史とご利益、そしてなぜこの時期に伊勢に行くのか?

三重

伊勢神宮とは何かその歴史とご利益、そしてなぜこの時期に伊勢に行くのか?

はじめに

 

日本の神社のトップといえば三重県にある伊勢神宮で、正式な名前は神宮(じんくう)ですが、意外にパワースポットに普段よく行っている方であっても、伊勢神宮についてあまり知らない方も多いのではないでしょうか?そこで今日は日本の歴史書「古事記」をひもときながら、伊勢神宮について書いていきましょう。そして今日(3月20日)の春分の日との関係についても書いていきます。

 

伊勢神宮とは?

 

伊勢神宮とは三重県伊勢市にある神社で、正式名称は「神宮→じんくう」です。この「神宮」というのは、天皇や大和朝廷に功績があった人物を祀っている神社が名乗ることができるもので、特に有名な神社としては「明治神宮」「石上神宮」「鹿島神宮」「出雲大神宮」などが有名ですが、「神宮」と単体で使われた場合は「伊勢神宮」を表しています。また地元では「お伊勢さん」「大神宮さん」など親しみを込めて呼ばれています。

伊勢神宮は主に外宮内宮別宮とに分かれており、内宮には太陽を司り神様である天照大御神(あまてらるおおみかみ)外宮には、豊受大御神(とようけのおおみかみ)、そして別宮にには、天照大御神とゆかりのある神様が祀られております。

また伊勢神宮と同じく、天照大御神を主祭神とする神社は全国にあり、特に「皇太神社」「神明社」「天祖社」「天祖神社」という名前であることが多いです。

 

そもそもなぜ伊勢神宮はなぜ「伊勢」にあるのか

 

伊勢神宮のことについて大まかに説明したきましたが、「なぜ日本の古代における中心地とされる奈良県や京都府ではなく、三重県伊勢なのでしょうか?

結論からいうと

「御祭神である天照大御神の希望に沿っていたからです。

今からから約2000年前まで、天照大御神が宿るとされる八咫鏡は皇居に祀られていました。しかし第10代崇神天皇の時代、数々の災害、疫病等が流行るなど、不安定な状態が続き、天皇自身も天照大御神が宿る八咫鏡(やたのかがみ)を、宮中に祀っておくことに対し、恐れを抱かれるようになり、皇女豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に命じて、どこかふさわしい場所に遷すことになりました。そして豊鍬入姫命は結局、奈良県の檜原神社付近に神の依り代である神籬(ひもろぎ)を建て一時そこに留まりますが、翌11代垂仁天皇の時代に、皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が再び天照大御神が宿る八咫鏡を持って、大神の鎮まる場所を捜され、現在の京都府、滋賀県、奈良県、岐阜県を廻られ、最後に辿りついた地こそ三重県伊勢市だったのです。

伊勢市は特に伊勢海老や鮑(あわび)が有名で天照大御神は鮑が大好物であったこと、二つ目は伊勢市を流れる五十鈴川は、山から流れてきた豊かな流量のある川でそれが汽水域を形成し、魚の種類も豊富であること天照大御神様の希望に沿っていたため、倭姫命がこの地を選び、天照大御神様に毎日環境の良い場所にいて頂き、また新鮮な魚介類を食べて頂くために、お社を建てました。これが伊勢神宮内宮の起源です。

一方伊勢神宮の外宮については、今から1500年前、の雄略天皇の時代。

天照大御神から「私一人では寂しいし、食事も満足にできない。豊受大神を御饌(食事)の神として呼んでほしい」

と神託があり、丹羽国(京都府と兵庫県の一部)より豊受大神を迎えたのが起源となっています。

伊勢神宮外宮ではこれ以降戦があろうが、地震がおころうが、1500年にわたって、毎日天照大御神の前に食事が運ばれる小さなお祭りが行われています

なお、この時倭姫命が廻ったとされる場所は「元伊勢」として現在も名前が残っています。

 

伊勢神宮内宮外宮の違いとご利益

 

伊勢神宮の内宮と外宮の違いはもちろん御祭神の違いもありますが、もう1つは役割の違いです。伊勢神宮の内宮はいわば天照大御神様の「仕事場」であり、外宮というのは天照大御神様が、食事をとられるいわば「食堂」であったり。「生活の場」であります。

また伊勢神宮内宮外宮に共通していえるのが、両方正殿には「賽銭箱」「絵馬」がないということです。つまり、ここでの神様にお願いすることはできません

というのも、古代より天皇陛下とその勅使以外が神様に何か奉幣することは、禁止されてきたためです。ただすべて禁止というわけではなく、伊勢内宮であれば「荒祭宮」伊勢外宮であれば「多賀宮」であれば、賽銭箱があり、参拝できますので、そこで参拝しましょう。

 

伊勢神宮内宮の御祭神とご利益

 

伊勢神宮の内宮の御祭神は先ほども書きましたが、天照大御神様です。

この神様は「日本書紀」によりますと、国生みの神様である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)の子としてお生まれになります。

当時伊邪那岐命、伊邪那美命の二柱は、「山」「川」「海」「大地」など、地上の国を構成するすべての神様を生み

 

「今ここでどうしてこ国を統括する神様を生まないことができようか?」

 

と仰せになり、満を持して天照大御神をお生みになりました。

当初はこの国を治める神様にしたかったようですが、あまりにも美しく輝いており、まるで「太陽」のようであったため、

 

「お前は私に変わってこの高天原(神様の国)を治めるのだ」

 

と仰せになり、天照大御神は高天原の統率者となりました。

その後、天照大御神は「国譲り」「天孫降臨」などを成功させ、この国を盤石な体制にもっていきます。

 

天照大御神のご利益ですが、これはほぼすべてにご利益があると言っても過言ではありません。しかしながらこれには「条件」がつきます。

すなわち「スジが通っているかどうか」です。天照大御神はお願い事にスジが通っていないと判断した場合はお願いを叶えません。

これは「古事記」に実例があります。

 

今から2600年ほど前、神武天皇の兄、五瀬命(いつせのみこと)が、熊野の荒ぶる神たちを討伐している時の話、彼は戦勝を祈願しますが、天照大御神も祀りもせず、太陽を背に進軍したため、戦争に敗北して亡くなってしまうのです。その後神武天皇はこれを反省し、天照大御神を丁寧にお祀りし、太陽に向かって進軍したため、ピンチになった時、天照大御神より剣を戴き、見事勝利しました。

つまり、天照大御神は私たちの行動をすべて把握しており、大神が「スジが通っている」と判断した願いのみが叶えられるのです。

こればかりは神様の判断ですので、私たちにはわかりかねますが、逆にここで叶わない願いであったならば、私たちが進むべき道がこの願いの方向ではないと考え、軌道修正できるということです。

 

伊勢神宮外宮の御祭神とご利益

 

 

一方伊勢神宮外宮の御祭神は、豊受大御神です。この神様は「古事記」「日本書紀」には出てきませんが、次のような伝説があります。

 

昔、丹波郡比治里の、天治真奈井で天女8人が水浴びをしていたところ、ある老夫婦が一人の天女の羽衣を隠してしまった。天へ帰れなくなった天女は、仕方なく老夫婦の元で生活し、万病に効く霊酒の作り方などを教えたのだが、次第に金持ちのなった老夫婦に追い出されてしまい、各地を転々とした天女は、「奈具の村」に安住し、亡くなった後は奈具神社(京都府丹後市)に祀られたようです。

その天女の名こそ、「豊宇賀能売命」つまり豊受大御神(とようけのおおみかみ)でした。

その後先ほど触れたように天照大御神より、大抜擢されるわけです。

 

この神様のご利益は、農業その他諸産業の発展と厄除けです。この神様も先ほどの天照大御神と同様、一部の人が幸せになるようなものではなく、多くの方が幸せになるようなスケールの大きいものにいたしましょう。

 

江戸時代の伊勢参拝とルール

 

伊勢神宮はよく外宮から廻りなさいと言われます。これは神宮の祭典が「外宮先祭」と言って、内宮の祭祀を行うにあたって、外宮の天照大御神の食事を司る御饌都神(みけつがみ)に、お食事を奉る行事があるからです。そして江戸時代にはこの伊勢神宮外宮に行く前に二見興玉神社で身を清めてから行ったようです。

 

なぜ春分、秋分の日に伊勢に行くとよいのか?

 

さて春分、秋分伊勢神宮に行くと良いといいますが、これには

しっかりと意味があります。この日は仏教では「お彼岸」といって、ご先祖様のお墓をお参りする日です。これも春分の日と秋分の日では意味合いが違いまして、

春分の日

「自然を讃え生きている者をいつくしむ日」

秋分の日

「先祖を敬い亡くなった人を忍ぶ日」

となっています。がこの習慣はもともと神社を中心とした「神道」にもあったようで、「彼岸」ではなく「日願」と呼んで、太陽を司る天照大御神が伊勢神宮の真上に来る春分と秋分の両日に、伊勢神宮を参拝し、家内安全や五穀豊穣を祈ったようです。

そして今から1500年ほど前、この伊勢神宮がはじまった当初は、春分、秋分の日を「元旦」と定めており私たちが考える1年は当時の人にとっては「二年」であったということからも、この両日の重要性がわかると思います。

そして特に春分の日というのは、これから桜が咲いたりする春に向かっていくちょうど境目の日であり、私たちが今年1年を乗り切っていくうえでも重要な日でありますので、ぜひこの日に伊勢神宮を参拝し、今年のを難なく乗り切るよう祈願してみてはいかがでしょうか?

 

伊勢神宮内宮へのアクセス

 

「名古屋」駅から近鉄名古屋線「五十鈴川」行か快速みえ号で「伊勢市」まで行き、そこから三重交通バス51系統で「内宮前」下車徒歩5分

 

伊勢神宮外宮へのアクセス

 

「名古屋」駅から近鉄名古屋線「五十鈴川行」または快速みえ「伊勢市」駅下車徒歩14分

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